今はなき旧アイワの希少モデル　CR-D60

91年前後に発売された旧アイワ(現在ある十和田オーディオ改めの新アイワとは異なります)のこれまた珍しいAMステレオ放送に対応したモデルです。
当時としては最新の機能がこの小さなボディにぎっしり詰め込まれており、列挙すれば、AMステレオ、FM(何故かステレオ対応では無い),TV(但しアナログTV音声対応なので現在は使えず),ワールドクロック等ですが、当時の技術では節電迄の配慮は出来ず、このモデルの欠点は電池の寿命が短い事の由。単4x2本ですが、8時間程度しか受信出来ないとの事です。それが実際に短いかどうか小生には良く分かりませんが。
製造はこの時期としてはすでに珍しくなって居た日本製です。
AMステレオ放送というのは今や風前の灯火状態でやっている局はあるのかしらん、と言う感じですが、ネットで見るとフワッとしたFMとは違う臨場感が有るとの事。
これだけの機能と先進技術満載でしたから、当時の価格はそれなりに高く￥12000前後だった様です。
この個体は入手時点では操作にまごつきましたが、直ぐに慣れました。
受信してみると始めはブツブツ言うばかりで放送になりません。こりゃダメかと思いつつ何局か選局してゆくとちゃんと聴ける局もあり、どうやら電波強度が低いと受信しにくくなり、ブツブツが始まる感じです。
イヤホンコードをアンテナとして使っている事もあり、イヤホンをしっかり差し込むと良く受信します。更に少し長く動かしていくと殆どの局が普通に入る様になりました。
このモデルは殆どの回路がLSIに纏められている筈で、慣らし運転は不要かと思うのですが、丁度眠りから覚めて次第に周囲の様子が分かってくる様な感じで、
電子機器でも目覚める事は有る様です。
この個体は外観は綺麗で、機能も問題ありません。
珍しいモデルですが今日日、この位の機能のラジオは掃いて捨てる程あり、技術遺産的な価値しか無さそうです。
従い価格はこんな物かと。
電池、イヤホンはお付けします。
動作品ですが修理は出来ないので、NC,NRでお願い致します。

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